奇才・キム・ギドグ監督の初期作だそう(2001年作)。
1970年代の駐在米軍が居る韓国の町でそれぞれの思いや苦悩をかかえる若者たちの話。
よく殴り殴られる映画だと思いました。
アメリカ人と韓国人のハーフの息子。母ちゃんを殴り、お返しに母ちゃんの恋人の男から殴られる(半殺し)。
息子の友人で気弱な青年。いじめっ子によく殴られからかわれる。
気弱な青年が思いを寄せる片目が見えない寡黙な女の子。兄貴に殴られ優しくしてくれた米兵にも殴られる。
弓矢が飛んだり銃弾が飛んだり韓国語や英語が飛び交ったり犬可愛かったり犬可哀そうだったり。ちょっと笑えるシーンがあったかと思えば終盤ヴァイオレンスになったり。
色々とっ散らかってるけど独特の空気感と悲し気な音楽がなんとも言えなかった。この"雰囲気"が好きかどうかで好みを分けると思うが自分は好きなタイプでした。
「受取人不明」というタイトルはアメリカに住む父親宛に手紙を出すも「受取人不明」で返ってきてしまうため。