このレビューはネタバレを含みます
まず何言ってるのかわからねえ、というのがとても大きい。複数人いると声がかぶるしクリアじゃない。まーそれは仕方ないね。
歌舞伎の風習や暗黙の了解(尾上=寺島など)を知らなかったので、一緒に観ていた家人の副音声があって助かった。
1シーン1ショットの手法、とよく言われるがなるほど面白い。常に長回しのようになっている。あとアングルがめちゃくちゃ面白かった。病床のお徳の下へ向かう菊ちゃんを下から撮るアングル、また遠くから手前に大道具や小道具など置いて撮る、何かの隙間から撮るなど面白く、なんとなく庵野を思い出した。しかし、菊ちゃん再興の名古屋興行での福ちゃんを「簾を挟んでいるように」撮影しているのはどうやっえいるのだろう。不思議だ。何かしらの工夫があったのだろう。それが撮影時なのか事後的なものなのか気になる。