9

ブレックファスト・クラブの9のレビュー・感想・評価

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)
-
ジョンを見て、親に「なんで真面目隠して不良ぶるの?」って言われたことを思い出した。本当はすごく真面目だし、正義感強いけど、そんな素の自分を退屈だと思われたくなくて隠して、素の自分を否定されるより、不良を演じてそれを否定される方が気が楽なんだよな

ジョンはきっと本当は親に愛されたいし、クレアみたいな家族が羨ましかったんだと思う。親に愛されて、裕福で、真面目で純粋で生きれるクレアも羨ましかったんだと思う。だから最後にクレアのピアスをつけたんだよね、親が迎えにきたクレアと反して、自分は迎えに来なかったけどすごく幸せそうだった。あのシーン一番良かった。

アリソンも一緒。濃いメイクして不思議ちゃん。だから友達も少ない、って言われた方が楽。最後薄いメイクで女の子らしくして、武装が少ない状態になれたのはグッときたね


アンドリューの親に褒められたくてイタズラしちゃうのもすごくわかる。親の期待が高すぎると、親に認められないと自己肯定ができないんだよね。いつしか自分を愛せなくなる。だから人に依存しちゃうし、わかりやすい大きい愛を人に求めてしまう

自分も親みたいになるのかな、って思うこともある。
けど、親を見てこうなりたくない!って感じたり、親を見て何かを学んでる時点で親よりもいい親になれるって信じてる。勿論産んでくれて、育てくれて、っていう感謝はあった上でね、

みんないろんな形の傷を抱えてるけど、本音でぶつかって、価値観共有して、みんながいいように刺激になって変わっていったのよかった
9

9