茜

処女の生血の茜のレビュー・感想・評価

処女の生血(1974年製作の映画)
3.6
普通の吸血鬼ホラーだと思ったら大間違い。
モリセイの描くドラキュラ伯爵は帽子を被れば日光も平気だし、十字架も自分で片しちゃうから平気。
処女の血じゃないと受け付けないグルメなもんだから栄養不足で瀕死、処女を求めて車に棺桶と車椅子を乗せイタリアまで旅に出る始末。
この時点でもうギャグだよ、やっぱり私ポール・モリセイの映画好き過ぎる。

ウド・キア演じるドラキュラ伯爵の生気の薄さと病的な雰囲気はまさに適任。
ゴシックな衣装を身に纏い見た目も抜群!どこか妖しい魅力を持つ素敵な伯爵!
…なんだけど見誤って非処女の血を吸ってしまうと顔を緑色に変色させながらゲッホゲホ咳き込み嘔吐する姿に爆笑。
ただ吐くだけじゃなく顔が絵に描いたような緑色になるっていう演出センス最高過ぎませんか。
ラストの無残な姿は一体誰が悪者なんだか分からなくなるし、長女の絶叫からのオチが面白過ぎてまた爆笑。

モリセイ作品お馴染みのジョー・ダレッサンドロは相変わらずエロくて美しいし、綺麗なケツに思わず釘付け。
ホラーではない他のモリセイ作品も是非観てみたい…!
茜