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真夏のオリオンのmhのネタバレレビュー・内容・結末

真夏のオリオン(2009年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

みんながダメダメいってるから覚悟して見た分、けっこう楽しめた。
水交社(日本全国、世界各地にあった海軍士官専用施設)のラウンジとおぼしき場所で、ウイスキー飲んでるの良かった。考証がしっかりしてる「プライド 運命の瞬間」でもトマト食ってたのでトマトはあったんだろうね。お腹空かせているであろう子どもたちのそばでかぶりついてるのはどうかと思うけど。地方なので食料事情が多少は良かったのかもしれない。
食事のシーンに時間割いてるのもめずらしくていい感じ。食事を通して玉木宏艦長の生への執着を示していたのかもしれない。

クレヨンとか街灯は要審議。
爆雷の深度設定5メートルはできたのかな? 帝国海軍の九五式爆雷は30m、60m、120m(新型は150mも)だったとのこと。
爆雷の深度設定をあわてて変えて指を切断する「眼下の敵」を見直せば、どんな調整してたのかわかるかも知れない。もっとも、あんな短時間に変更するのは無理っぽいけど。
水深200メートルで回天出してなにするつもりだったのか問題もあった。作中にもあるように回天はほぼ魚雷なので、多少の修正はできるものの基本まっすぐにしか進めない。
「オーケストラの指揮者になりたかったんだ」というセリフをいわせるのとか一周回ってすごいと思った。観客に「のだめカンタービレ」を連想させることになにか意味があったんだろうか。
っていうか、全体的に「眼下の敵」の劣化版になっちゃってる。
「Uボート」みたいなリアリティ、臨場感もなかったのも残念なポイントでした。
こんな感じで突っ込みどころを見つけることで楽しんだ。
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