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ゲキ×シネ「蛮幽鬼」のyukiのレビュー・感想・評価

ゲキ×シネ「蛮幽鬼」(2010年製作の映画)
5.0
ディレイ参加ながら💦「まだ観てないん会」が劇団☆新感線のゲキシネ作品とあらば、参加しないわけがない😌
剣さん、遅れ馳せながら失礼します🙇‍♀️


劇団☆新感線の舞台に夢中になっていた当時の傑作🌟
デュマ作の『モンテ・クリスト伯』(巌窟王)をモーチーフにした復讐譚。
他には考えられない、それぞれが適役の
役者を生かし抜いた秀逸な脚本。
表情や台詞が瞼に焼きついたまま、観劇中ずっと心を掴まれていた感触が映像を観ると甦る。





🪨🪨🪨 ちょっとだけネタバレ 🪨🪨🪨





上川隆也さんの瞳の奥から燃え立つ復讐心の凄まじい熱演、
堺雅人さんの完璧な笑顔で「簡単に人は殺せる」怪演、
稲森いずみさんの一見、儚いけれど凛とした愛国心と心に秘めた想いを覗かせる好演、
橋本じゅんさんの瞬時に観客の心を掴んで一気に盛り上げてしまうアドリブ、
粟根まことさんの小悪党らしい往生際、
高田聖子さん安心の存在感、
(いつも揚々と老獪な悪役のイメージが、今回は健気なハマン王朝の王女が可愛かった)
そして愛してやまない妖艶な舞と華麗な殺陣は早乙女太一くん❤️

策略だけでなくちょっとした仕草や演出の伏線も綺麗に回収される展開
(調部に手を掛けたのは?一連の黒幕は?etc.巧く繋がる)

策略に翻弄され、復讐を果たしたあとにこみあげる遣り切れないかなしさー
黒幕でさえ、自分の幕が引かれることは想定できていなかった仕掛け。
そして国を滅ぼすためでなく「つくる」ために用意された展開。
土門が刀を引き寄せながら美古都を抱きしめるシーンでいつも涙してしまう。
森奈みはるが美声で歌いあげる主題歌も胸に沁みる。

勿論、生で観る舞台は素晴らしい‼️
でもゲキシネで表情をしっかりと観れるのは嬉しい♡

【cast】
* 伊達土門(だての どもん) / 飛頭蛮(ひとうばん) - 上川隆也
* 京兼美古都(きょうがね みこと) - 稲森いずみ
* 方白(かたしろ) / 刀衣(とうい) - 早乙女太一
* 稀道活(きのどうかつ) - 橋本じゅん
* ペナン - 高田聖子
* 音津空麿(おとつのからまろ) - 粟根まこと
* 稀浮名(きのうきな) - 山内圭哉
* 遊日蔵人(あすかのくらんど) - 山本亨
* 京兼惜春(きょうがねせきしゅん) - 千葉哲也
* サジと名乗る男 - 堺雅人
* 鳳来国の大王 - 右近健一
* 音津物欲(おとつのものほし) - 逆木圭一郎
* ガラン - 河野まさと
* 浮名の妻・鹿女(しかめ) - 村木よし子
* 果拿の国・舟役人 - インディ高橋
* 惜春の密偵・丹色(にしき) - 山本カナコ
* 果拿の国王 - 礒野慎吾
* ロクロク - 中谷さとみ
* 美古都の侍女・七芽(なのめ) - 保坂エマ
* 監獄島看守 - 村木仁
* 京兼調部(きょうがねしらべ) - 川原正嗣
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