天津甘栗

ゲキ×シネ「蛮幽鬼」の天津甘栗のレビュー・感想・評価

ゲキ×シネ「蛮幽鬼」(2010年製作の映画)
3.3
巌窟王と訳されるフランス文学の復讐劇、アレクサンドル・デュマ著「モンテ・クリスト伯」をモチーフにしている作品。
ギャグは最小限、終始シリアスな救いのない暗めのストーリーが好みでした。
本作オリジナルキャラである、堺雅人扮する笑い顔の暗殺者サジが物語の中核を成しており、様々なドラマや映画でも魅せてくれる彼特有の二面性に心躍らされる。サジからはトリックスター、災いの神ロキを連想した。
あと、稲森いずみさんが中盤以降から序盤とは全く異なる発声で演じている点も印象的。凛としていて、鼻筋がすっと通った横顔が美しい。
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