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時計じかけのオレンジのJYのネタバレレビュー・内容・結末

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

胸糞映画
①タイトル
┗原題は A clockwork orange。元々ロンドン東部の労働者階級が使っていたスラング(俗語)。「表面上はマトモに見えるが、その中身はかなりヘン」という意味で、「Queer as a Clockwork Orange」(時計じかけのオレンジのように奇妙な〜)という言い回しがある。不定詞のaが意味するのは人間には誰しもこうなる可能性があるということ。アレックスはルドヴィコ療法で真人間に洗脳されたが、家族からはあしらわれ、かつての仲間には殴られ、最終的に暴力性を取り戻していく。人間の中にはこういう面があるというのはよくないかもしれないが納得できる。
②小説との差異
┗映画で実写化されてるのは20章まで。実際は21章でアレックスが更生しようとするシーンがあるのだが、キューブリックは暴力性を取り戻すところをラストとした。その結果原作者とはバチバチ。またこの作品の影響で未成年がホームレスを殺す事件なども起きしばらく上映停止に。その事件にインスパイアされてできたのが、デニーロのタクシードライバー。
③曲のイメージ
┗この映画見るまでsingin in the rain は幸せな楽しい曲のイメージだったが、一気にサイコな歌のイメージになった。映画一つでここまで印象操作できるのかと感心。
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