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時計じかけのオレンジのパピコのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
3.5
暴力、性暴力など悪事を悪びれることなく楽しむ主人公。仲間へも暴力で支配し裏切られ、警察に捕まり刑事施設に入所する。
刑事施設で洗脳プログラムによって真人間に矯正され、社会復帰を果たすが……

この映画の前半をみて不愉快になる感性を持っていてよかったと思った。
主人公は善悪という物差しはなく、自分の快楽のみで行動する。
道徳心が身につかないとこのようになるのかと思って怖かった。

犯罪者の更生について考えさせられる。
実際のところの更生プログラムがどうなってるかは知らない。
ただ刑罰やうわべだけの社会性の植え付けだけではなんの意味もないなと感じた。
恐怖で押さえつけるなんてもっての外。
外的要因での更生より内的要因での更生が必要。

色使い、画の斬新さ、カメラワークなど今見ても尖っていて、最先端をいくような気持ちの悪さがある。画だけでも不気味な映画。
言葉遣いも意味不明な単語が並び気味が悪い。
主人公の笑顔も怖いし、登場人物全員の佇まいが不気味。
全部がなんかこわいよーー笑
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