こーた

時計じかけのオレンジのこーたのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
4.1
夜な夜な暴力の元他人を支配することに快感を覚えるイカれた青年が、政府のおもちゃにされる話。操られる彼がひどく滑稽に映る。
賢いキャラだと思っていたので、どこまでが演技なのかと思ったらしっかり一時的に治療されていて笑った。恐らくひたすら他者の苦痛を見せることを脳に刻み込んだのだと思うが、それを上回る快楽には勝てないものなんだな。苦痛<快楽が勝るのは当たり前っちゃ当たり前。
大人は子供のおもちゃなのか、はたまた子供が大人のおもちゃなのか。支配するものと支配されるもの。その構図が明確で逆転するように物語が構成・演出されていて舞台技術や音楽含めて良いセンスでした。早送りの演出もすごくバカで好き。
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