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時計じかけのオレンジのayapanのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
4.0
この映画ほど衝撃受けた映画はなかなかないです。
初めて見たときは、強烈なシーンの連続で釘付けでしたね。
クラシックと暴力の親和性も衝撃でした。
ミルクバー、アレックスの実家や作家の自宅、近未来的なレコード店とこだわりのセット、ファッションも印象的。
未来的でもあるしレトロさもあるし、不思議な世界観。
小学校の時に図工で作ったオルゴール箱、私は「雨に唄えば」を選んだのだけど、
この映画を見てからは感じ方が変わって、なんとなく恐ろしい曲になってしまった。
そして目を閉じないように固定され、目薬さされながら何時間も暴力シーンを見せられるルドヴィコ療法。
目玉むき出しのアレックスの顔がまず恐怖。
暴力に対して体が拒否反応を起こすように矯正される。
真に暴力がいけないことと理解するのではなく、無理矢理体に覚えさせる治療なので、
最終的にアレックスは再び暴力の快感を思い出してしまうっていう・・・。
ナッドサット語もけっこう出てくるから覚えられないけど、アルトラはウルトラみたいですごいことっぽい。
ま、暴力って意味らしいけど。
デボチカはなんとなく女の子ってより男って感じの響きなんだけどな。
アレックスって、最強にクソ野郎なのに、ベッドの上でご飯を口に運んでもらってる姿を一瞬かわいいと思ってしまった自分が恥ずかしい。




2022年19本目
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