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時計じかけのオレンジのEyesworthのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
5.0
【永久不滅のマイベストフィルム】

スタンリー・キューブリック監督のウルトラバイオレンスSF作品。

〈あらすじ〉
近未来のロンドンで、クラシック音楽を愛する少年アレックス(マルコム・マグダウェル)は、仲間たちと共に暴力とセックスに明け暮れる日々を送っていた。そんな中、彼はある殺人事件をきっかけに逮捕されてしまい、残忍な人格を矯正するという名目の奇妙な治療法の被験者となる。

〈所感〉
世にも珍しい付け入る隙の無い完璧な作品。
なんといっても、序盤のロッシーニ『ウィリアム・テル』をBGMに早送りSEXシーンよ。これだけでスコア5.0に値する。初見殺しの素晴らしいアイデアだ。
ハヤカワ文庫から出ているバージェスの原作も読んだが、映像、脚本、音楽、セットどれをとっても最高レベルで個人的NO.1映画に君臨し続けるであろう。とにかく感性にぶっ刺さってしまった。映画は面白けりゃ暴力もSEXも倫理なんか無視でなんでもありなんですね。あくまでフィクションなので。『シャイニング』『2001年宇宙の旅』はそれぞれホラー、SFで言わずもがなの頂点だが、私はこの作品こそ鬼才キューブリックの真骨頂だと思う。50年以上前の作品にして完成度が高すぎる。50年後も全く賞味期限が切れてないのがすごい。こんな食べ物はない。
難しいことは何も考えないで大丈夫なので、是非一度はこの腐ったミカンならぬ狂ったBad Orangezご賞味あれ🍊
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