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時計じかけのオレンジのRHibinoのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
3.7
まさに、劇薬的映画!!!

原色のみ冒頭から、
発しられる危険信号、でもその先にある誘惑を醸し出し、
超暴力と言う名のもとの、過激な暴力とモロに出す性、
スタンリーキューブリックの完璧主義が織りなす映像美・音楽美、
善と悪・管理と選択・自由と支配等のテーマ性の対比など、
恐ろしいまでに過激で、でも惹かれていく、奇妙で危険な作品。

当時の荒廃的な時代の空気も感じさせ、
AKIRAや攻殻機動隊等、後のデストピア作品の源流も見えた。

最後の食事を与えるシーンは、
純粋が故に、餌を貰い続けてモルモットと化す若者、
餌を与えているが実は、支配下に置いている政府、
と凄く風刺の効いた構図にも見えて、圧巻だった。

果たして、今この社会は、本当に、選択の自由があるのだろうか。。
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