JohnDoe

時計じかけのオレンジのJohnDoeのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
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カメラワークと音楽がクセになる。高尚な感じ。
キューブリック作品に限らず、その監督の雰囲気というか「味」が完璧に出せるのが凄いと思う。


「ルドヴィコ療法」の登場によってただただセンセーショナルだった前半の犯罪シーンが伏線のように機能しているのが秀逸だった。セルフカバーみたいな感じで。


風刺的な映画っていかに説教的になり過ぎず、かつメッセージ性を保てるかが重要な気がするけど、この映画はそこのバランスが巧みだと思った。描かれてる主題が直接的でインパクトが強い分、音楽や各登場人物のキャラクター、ストーリー、台詞回し等の細かい部分にしっかり個性があり、魅力のひとつとして存在感を発揮しているのがポイントなのかも知れない。
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