きょ

時計じかけのオレンジのきょのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
5.0
忌まわしき、あの第九番


何という刺激的なシニー。
暴力性そのものを映画として昇華させ、完璧なエンターテイメントに仕上げている。
そこに残虐性への批判は無く、むしろ一種の快楽として。

犯罪者を洗脳し、時計仕掛けのカラッポな人間にして再び世に送り出す。
それが果たして本当に「正しい」のか。
人間の本能と忠実に向き合った時、これが大衆にとって「正しい」だけだと気付かされた。

統制された社会で、俺はどこへ行けば良いのだろうか。
きょ

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