このレビューはネタバレを含みます
映画でマウント取ってくる人の代表的な武器の一つ、くらいに認識してる本作。
友人に一人と、あとたまたま立ち寄った美容院で映画トークしてたらその美容師さんもこの作品でマウント取られたことがあると。
そのマウントマン同一人物か?とも思ったけど違うだろうな。
ということは複数存在しているのか…!?
てなわけで、キッカケと先入観で既に変な感じでのスタートになったけど、なるほど美術面がめちゃくちゃ目を引きますね。私の好きな『ドラえもん』と通ずる部分がある。『その時代によくそんな発想できたもんだ』と。
ミルクバーや作家の家のインテリア、白を基調にビビッドカラーが映える配色はセンス抜群。
衣装面でも、片方だけつけまだったりママンのカラフルなウィッグ数種類だったりこの辺は見てるだけで楽しい。
露骨にエロな絵画やオブジェも、まぁこの作品っぽくていいんじゃない?笑
ドラッグ!暴力!セックス!とヒャッハーな世界観は今のご時世では絶対に放送禁止レベルの描写ばかり。『見せられないよ!』のアレ欲しいね。
レイプ未遂や強盗のシーンはシンプルに胸クソ。時代を感じるね。歩きタバコ見るだけで気分悪くなるって人は観ない方がいい。
これは確かに、公開当時観てたら衝撃だっただろう。今観ても惹かれるものがあるもの。コアなファンがいるのも納得。脳に刻まれる強烈なインパクトを持っている。
思っていたのとはイイ方向で違っていたし、お古い映画苦手な自分でも楽しめた。モノローグ入るのも好きなポイント。
独特なスラングの多さも初見は困惑するけど、何となく雰囲気で分かる感じするし、作品に深みをもたらしてはいるね。
ただ、後半洗脳完了後は劇中でもあった『目には目を』の流れをそのまま見せられてただけで、もう一つ、こちらの予想を裏切るような展開が欲しかったかな。
マイベストに挙げるのは良いことだけど、マウント取るのはやめようね☆