ゆずこ

時計じかけのオレンジのゆずこのネタバレレビュー・内容・結末

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

開始5分で見始めたことを後悔した。
セックス!&ドラッグ!&バイオレンス!!って感じ。
時計じかけ〜で検索するとよく画像が出てくるから、ずっと作家のおじさんが主人公なんだと思ってた。勘違いだった。美少年のクソ野郎が主人公だった。
前半もキツかったけど後半もキツい。人間の醜悪さにしんどくなる。やられたらやり返したくなるのは不良少年でなくても一緒なんだよね。
「暴力は暴力を生む」
「本人に選ぶ能力が無いじゃないか!私欲と肉体的苦痛への恐怖が彼を醜悪な自己卑下に駆り立てるんだ。そこには誠意のかけらもない。非行は防げても、道徳的選択の能力を奪われた生き物に過ぎない。」
牧師のこの台詞よ。いつ体の関係を強いてくるのかと身構えちゃってごめんな。全然良いやつだったわ。

自分で選択できない、ただ反射で犯罪意欲を失っただけの、人間ではないクリーチャーにされちゃったアレックス。
治して、治して、完璧に直っちゃうんだよな…。
みんな上手いけど、とりわけアレックスと作家のおじさんの顔芸が上手すぎる。何であんなにきょとんとした顔からガン決まった顔になれるんだ。怯えた顔、怒りに震える顔、ギラギラした顔、振り幅えげつない。本当に素晴らしい。
でも話はおぞましくて好きではない作品だった。
ゆずこ

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