よりとも

時計じかけのオレンジのよりとものレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
3.1
ベートーベンの曲を愛する主人公アレックスは悪友たち4人で常に暴力行為を楽しんでいた。ある日アレックスたちは、資産家の邸宅に強盗に行く計画をたてるが、4人のグループの中で誰がリーダーなのかで揉めてしまう。資産家の邸宅を襲撃し、家に住む老婦人を殺害するものの、アレックスは仲間に裏切られ警察に逮捕される。

逮捕されたアレックスは「ルドヴィコ療法」という治療法の実験台を引き受けるかわりに刑の短縮をもちかけられる。アレックスが被験者となった「ルドヴィコ療法」とは、暴力映画とベートーベンの曲とを繰り返し体験させられるというものだった。
その治療の結果、「暴力」というものに対しておびえる姿を見せるようになるアレックス。しかし刑務所の職員はその治療法の効果に対して疑問を抱いていた。
アレックスが暴力に対して恐怖を覚えるのは、本当に「ルドヴィコ療法」によるものなのか、それとも改心したからなのか…。

見たことないタイプの映画でした。最初のバーのカットがすごい印象的です。カリスマ的な主人公なのかと思いきやそうでもなく、泣いたり、殴られたりと、つまりは文字通り病的な人なのだと感じた。暴力、節度、政治、倫理など、風刺的な内容が混じっていて、結局何伝えたいの?となった。一番思ったのは、人の人格はそう簡単に正せないということかな。でも演者の表情の変化は、高い演技力を感じた。
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