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時計じかけのオレンジのRenAlLotusのネタバレレビュー・内容・結末

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

戯曲のような、といっても戯曲を観たことがないので想像ですが、とにかくそんなような「もってまわった言い回し」が特徴の作品。

しかしこれは古い時代を描いた物語ではなく、近未来の言語文化を表現してるわけですね。

主人公たちは芝居がかった言動をしながら人を傷つけて回るわけですが、

若者というのはたしかに集団の中で固有の、あるいは周りと同じ「キャラ」を演じることで自分をさらけ出すのを避け、

それによって交友関係を円滑にしたり自分自身が傷つかないよう守ったりするものでして、

なんか特に最近はSNSが出てきてますますその傾向が加速しているという話も聞きますから、

これが近未来の若者の姿だというのも全然的外れじゃないのかもしれません。

"治療"によって主人公は物理的に自分を守る手段を失うわけですが、

それ以前に彼らが無意識に殻にこもることで平然と他人を傷つけられるようになってしまっているというのはありそうですね

まあ、知らないですけど
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