李

時計じかけのオレンジの李のレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
4.0
キューブリック作品3本目!🕰🍊
本当は映画館で観たかったー!

女性を型どった家具が並ぶバーの洗練されたオープニングカットと白いつなぎに片目つけまスタイル。アレックスの家は赤やオレンジ等カラフルな壁と緑のソファーが目を引くけばけばしい色彩。このキューブリックワールド全開の独特な世界観に否応なしに惹き込まれるし、主人公が15歳設定っていうのが私には衝撃だった。暴力、強盗、強姦、やりたい放題アレックスと仲間の描写も、暗ーい感じじゃなくてエンターテインメントかのように描いてくるからどぎつさ増し増し。凄惨極めた描写とは裏腹に、雨に唄えばをはじめ、クラシック音楽等がとにかく明るくて、、このミスマッチさも狂気の嵐でもはやアート。まあ正直いうと、このルドヴィコ療法手前のシーンまでは何だこの映画…って若干引きながら観ていた部分もあったんですが。笑 政府の狂った人格改造実験後の展開がスリリングで画面から目が離せなかった。ネタバレになるから内容書かないけど、映画開始ちょうど2時間時点の4人が綺麗に映るカットのシュールさと、74テイクも撮り直したらしい衝撃的なラストカットが好き〜(語弊あるな笑)

後半の某シーン、アレックスが「ヤメローーーヤメローーーダメーーーヤメローーー」って叫んでるようにしか聞こえなくて笑 映像とマッチングしてるから尚更😂 でも誰もそんなことレビューに書いてないし、Googleで検索してもヒットしないから私だけかもしれない笑 あーめっちゃおもろい #私的空耳アワード2019
李