Masato

ミーン・ガールズのMasatoのレビュー・感想・評価

ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)
3.8

最近リメイク版も作られ、ガールズムービーとしても名の通った学園コメディ。

自分が本作を知ったのはアリアナのThank u,nextのMVで本作のジングルベル・ロックを踊るシーンがオマージュされていたというところから。オマージュされるだけのことあってディズニー・チャンネルみたいなキラキラ感があるけども、わりと中身はシニカルが多くてキラキラだけじゃない。

ブリちゃんやパリス・ヒルトンなどの作り出した世代がまさにこの世界観なので、このキラキラ感や自由さには憧れみたいなものがあって良いよね。今見るとY2Kな感じが一周回ってきて最高な世界観。服とか今ではアナログな感じがサイコーにキュート。

女子ならでは?の水面下で戦う様相は万国共通なんだなって思った。ホームスクールあがりで純粋な転校生の主人公がスクールカーストの頂点に立つ性悪グループに潜入するも…ミイラ取りがミイラになってしまうという物語は、主人公を悪役にさせずスタイルの変化をつけていて良かった。

レジーナめちゃくちゃ嫌なやつなんだけど、主人公が彼女の仲間でいる時にいじめ紛いの不快なことを他者にしていても何故か抵抗感がなかったんだよね。これは自分の人格の問題なのかもしれないけど、いじめっ子の攻撃を受けないという安全圏にいることで善悪の感覚が麻痺してるという怖さがあった。

ちゃんと面と向かって言葉で伝え合うことの大切さを説く、これは現代のSNS社会でもどんな時代においても大切なコミュニケーションの話。逆に今はもっと深刻になってるとおもう。毒はあるけど、障がいの方や様々な人種やマイノリティが出ているのも素晴らしいし、ちゃんと肯定してくれる。

お騒がせでパリス・ヒルトンやブリちゃんとかと並んでたリンジー・ローハンの初々しい感じがかわいい。そしてビジュアルが爆発してるキャリア初期のレイチェル・マクアダムスとアマンダ・サイフリッドのヤバさ。キャスティングした人本当に凄い。今見ると原石発掘しまくり。
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