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ミーン・ガールズのasayowaiのレビュー・感想・評価

ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)
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学園コメディとガールズムービーって中毒性があってなかなかやめられない。
とくに本場アメリカのやつは階層がはっきりしてるからどぎつくなりがちで、ティーンエイジャーによるアメリカ版『仁義なき戦い』みたいな派閥争いの世界が面白い。
もちろん日本の学園ものにも当然階層はあって『桐島、部活やめるってよ』なんか独特のアプローチで話題になったけど、人種の坩堝アメリカはエスニシティが関わってくるのでよりややこしい。本作でもアフリカ育ちでスクールカーストや人種問題にあまりにナイーヴな主人公が、ブラックコミュニティに「ジャンボ」と挨拶するとこなんてなかなかえげつないボケ。
レジーナを演じたレイチェル・マクアダムスは2014年10月現在公開中の『アバウトタイム』で、素朴な女性を演じているが、ジョック層女子のドンを演じる本作でもなかなかの存在感。
みんなの憧れホームカミングクイーンに輝くところまで定番のフォーマットで安心してみれる。現代のジャンル映画とはこうあるべきというお手本のような映画。
結局ナードを救済するのは誰なんでしょうねっていう皮肉な結末な気もするけど。
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