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イグアナの夜のyasu555overseasのレビュー・感想・評価

イグアナの夜(1964年製作の映画)
4.1
アマゾン・プライム有料レンタルで見ました。とても良い作品でした。

オープニングのスーパーインポーズが流れる前に教会から始まり、教会で聖歌の後、聖書を説く聖職者が突然、聖書の内容とは別に神を罵ったり、神に対する不満や人間の汚さや神が人間の扱い方とか罵声を吐く聖職者が動揺と不信仰に陥った聖職者の成り果てを現したような姿でした。
その後、オープニングのスーパーインポーズが始まる展開は斬新な展開でした。

精神病院から退院後、元聖職者は旅行社のツアーガイドに務まってメキシコの旅行案内の仕事を担う畑違いな展開で始まるのは変わった進行やなって感じました。

意味深な詩(ポエム)又は詩的)のセリフが出てきたのが印象でした。結構難しいから他の人には理解出来ず、堪能出来ないかも。

女の子の誘拐による姦淫の罪と暴行罪(身に覚えもない偽証罪)で元聖職者を訴えようとしたお目付け役のフェローズが憎たらしくて、この女性の主導によって女の子を含めて女性一団による集団心理で追い詰められた元聖職者があんな惨めな思いでプライドをズタズタに傷つけられるシーンはなかなかない憎たらしい感じのシチュエーションなシーンでした。
ホテルの支配人の召使いな黒人がバスの運転手男をどっついて踊ってたシーンは滑稽でした。

ハンナの祖父・盲目の詩人な老人が詩的なセリフをいっぱい語るシーンはとても印象に残る奥深い意味の詩的なセリフでした。
8割は理解出来て自分なりに考えて堪能出来ました。