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マイ・フェア・レディのmihoのレビュー・感想・評価

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)
3.0
舞台は20世紀初頭のイギリス
映画は1964年公開

田舎の貧乏娘が王宮のパーティーに出るなんてサクセスストーリーは、経済成長真っ只中のイギリス国民に響いただろうし、登場する女性たちは、自分の意思をもち、力強く描かれていたため、女性の社会的地位が高くなっている時代だったんだろうと、舞台となっている時代や公開された時代背景を参照しながら観るのが楽しかった。

古い映画特有というか、醍醐味とも言える部分だが、女はこう男はこう、外国人はこうでイギリス人はこう、みたいなセリフや描写があり、それが社会に映画を通して物申すと言った類のものではなく、当たり前のことだったり、冗談で言っていることだったりするのが、時代を感じて面白い。
今だったら文化相対主義者やフェミニストが黙っていないだろう。

表現の自由が守られた今の時代の方が、公共の福祉を意識しすぎて返って不自由なのではないだろうか。

物語が緩やかに流れていくため、ミステリーやヒューマンドラマ好きにとっては少し退屈だし、ロマンス好きだと少しトキメキが足りないかもしれないので星3。
ただ、古き良き名作であることは変わらないため是非観ていただきたい。

社会学好きな方
オードリーヘップバーンの美貌に癒されたい方
不朽の名作を探している方

おすすめです。
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