黒猫航海日誌

忍びの者 伊賀屋敷の黒猫航海日誌のレビュー・感想・評価

忍びの者 伊賀屋敷(1965年製作の映画)
4.0
忍びの者シリーズ第六作霧隠才蔵編第三篇
島原の乱直後から慶安の変まで。
才蔵編とは言いながら、活躍するのは子の才助。
張孔堂・由比正雪、知恵伊豆こと松平伊豆守、紀伊大納言・徳川頼信と山風ファンにはお馴染みの人物が続々登場する。
史実の裏で何があったか、というストーリーはいつもの通りだが、今回はシビレるセリフがあったので、備忘のため記録する。

伊豆「揺るがぬ権力の中にこそ上下貴賤のしきたりが生まれ、分相応の暮らしがあるものじゃ」
才助「そのしきたりこそ人々の勇気を挫き、良心を虫けらのように踏み潰す怪物だ」
伊豆「いくら喚いてもそのしきたりは破れまい」
才助「この牢格子同様、人間が作ったものなら破れぬ筈はない!」

忍びの者シリーズもやはり反体制のヒーローものであった。
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