正統派のお化け屋敷スリラー。
私世代には年末年始の深夜に観るにはぴったりのモノクロ映画。
お化け屋敷で何がおこるか・・
ストーリーテラー、シチュエーション、カメラワーク、テンポ、人数(笑)が定石通りで安定感があり、数ある同様の映画や昔の映画という概念を超えて安心して楽しめました。
ただ映画は本当に前情報が皆無だと鑑賞の印象は変わるもので、完全に
「ヘルハウス」系統を疑わなかった私には(今では通用しない?)オチも
いい締めくくりに思えました。
残念なのは「もしかしたら幽霊が・・・」のスパイスが薄かったこと。
まあ、この年代のこのクラスの作品にそれを望むのは酷としても
そこのスパイスがきっちり効いていたら隠れた佳作になっていたかもしれませんね。