Tai

市民ケーンのTaiのレビュー・感想・評価

市民ケーン(1941年製作の映画)
4.0
バラのつぼみを探せ‼︎

Netflixで配信されている『Mank マンク』が気になっていたので、先にこちらを鑑賞!
タイトルを知ってはいたのに観ていなかった作品ですね。
あ、20年ちょっと前にやっていたドラマの『小市民ケーン』はかなり好きな作品でした(内容は関係ない)

新聞王ケーンが亡くなることから物語がはじまります。
誰もが知る有名実業家。その男が最期に残した言葉が「バラのつぼみ」
その言葉の意味と、その人生を紐解くために記者トンプソンがケーンの人物像に迫る‼︎

1941年の作品ですが、現代の作品にも多大な影響を与えたとして語り継がれる名作ですよね( ´∀`)b
何がスゴいってタイトルの男が死ぬところから始まるというね。そして、彼の死後に彼と関わりがあった人物に様々な話を聞いていきます。だから、殆どが回想シーン。
当時としては斬新だったのではないでしょうか。〝バラのつぼみ〟という謎が軸にあるので、かなり行ったり来たりする時間の流れも、集中が途切れることなく観ることができました◎さすがアカデミー賞脚本賞作品!

このケーンがメチャクチャ良い人とかのお話じゃないというのもポイントですかね。
観ている側は彼の人生を追体験していく訳ですが、これが成長、特に年老いてきてからが〝そっちに行っちゃうの?〟という進化ぶりを発揮します。
それ故に〝こんなヤツ、丸裸にしてしまえ!〟という気にもなってくるので、さらにあのワードが気になってくるんですよね。
ただ、そんなケーンの人物像に逆に人間味も感じてくるから不思議な作品でした。

監督・脚本・主演のオーソン・ウェルズが公開時25歳というね。達観すぎでしょう。こんな人生というものを知っている人が作るような作品を…自分の歳と比べたくないですね笑


さあ、次は『Mank マンク』にトライです٩( ᐛ )و
Tai

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