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市民ケーンのERのネタバレレビュー・内容・結末

市民ケーン(1941年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

 芥川龍之介「藪の中」のような他者からのストーリーテリングをもとに、ケーンの人間性がじわじわと明るみになっていくシンプルな構造。だからこそ、余分な雑味なく簡潔にストーリーが進んでいくのが、とても面白かった。

〝その人物が何を成し遂げたのかではなく、どんな人間だったか〟

 素朴だけれど恒久的なこのテーマ、年齢を重ねるにつれて味わいが増していきそう。これから10年、20年生きて、残った年月よりも自分が生きてきた年数の方が多くなったことを実感した時、改めて観たら、また違った受け取り方ができそう。
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