このレビューはネタバレを含みます
初鑑賞です。
字幕版です。
NHKのBSでの放送を録画しました。
とても良かったです。
幸せとは何なのか、考えさせられました。
①良かったところ
・人間の幸せとは?
本作は「チャールズ・フォスター・ケーンが亡くなる時に呟いた『バラのつぼみ』とは何なのか」を軸に話が進んでいきます。
取材していた記者は諦めるものの、最後に焼却炉のソリが映ります。このソリに「バラのつぼみ」と書かれています。
そのため、観客は「バラのつぼみ」が何なのかを推測することができます。
亡くなったケーンが握っていたスノードームも踏まえると、両親と暮らした日々に思いを馳せていたのかもしれません。
巨万の富を築くも、孤独だったケーン。
人間の幸せについて考えさせられました。
・「バラのつぼみ」を断定しない
劇中で「これが『バラのつぼみ』です。」という明示的な説明はされません。
観客に委ねて終わります。
過剰な説明がなくて良かったです。
・ケーンの人生が複数の証言によって次第に明らかになる構造
面白かったです。
人によって説明が異なるので、興味深かったです。
②その他印象的な点
・ケーンが最初の妻エミリーと次第にギクシャクしていく描写
食卓での会話がギスギスしていきます。
嫌な気持ちになりました(誉めてます)。
・ケーンに歌手活動を強要される2番目の妻スーザン
観ていて、つらかったです。
・邸宅に近づいて始まり、邸宅から遠ざかって終わる
③まとめ
考えさせられました。
観て良かったです。