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市民ケーンの大学生のレビュー・感想・評価

市民ケーン(1941年製作の映画)
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初オーソンウェルズ作品
映画史の中で史上最高とも言われる映

はっきり言うけど、史上最高に面白いというわけではない
でも、そういうことではない
史上最高という言葉が意味するもの
映画の歴史的意義だ

のような時系列を変えたストーリー展開は1941年当時は非常に珍しかったらしい
多分思いついても時代の流れ的に実行しない人が多かっただろう
そんな中実行したオーソンウェルズの勇気と映画力に拍手
1994年に作られたパルプフィクションの時でも時系列を入れ替えた映画は珍しかったらしいので、いかに市民ケーンが時代を先取りしていたかがわかる

それに加えて撮影方法も先進的で、当時は珍しかった長回しやクローズアップ、ローアングルショットやパンフォーカスなどの技術を多用している
さらに壁をすり抜けるような表現や、描いた絵が背景になっているシーンもあった
オーソンウェルズは青年時代から晩年の新聞王ケーンを演じたが、そこで使われたのが特殊メイク
も本当に歳をとったかのようになんの違和感もない
今でこそ当たり前で気づかないようなものだが、全てはここから始まっている
そしてこれを若干24歳にしてやり遂げてしまったオーソンウェルズ
しかも処女作
?????
意味がわからない

でも古臭いかと言われると、あまり感じない
ラストまで楽しめる仕掛けが施されたストーリー展開にはスタイリッシュさすら感じる
オーソンウェルズは80年後も通用する映画を作ってしまったのである
いやいや、大戦前なんですけど?
つまりは、80年前にiPhoneSEを作ってしまったと思えばいい
現代で斬新で新しいものではないけど、全然通用するしなんならこの先まだまだ使える
そんなものを作ってしまった
もうそんな事実だけで面白く感じてくるよ

こんな大層なこと言ってるけど、実はちょっとだけ眠たかったってことは秘密で
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