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市民ケーンのpompeiiのネタバレレビュー・内容・結末

市民ケーン(1941年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

思いの外ストーリーも含めて面白かった。序盤サスペンス的な雰囲気から始まり、その後終わりまで主人公の過去を振り返る構成は現代の作品にもよく見られるが、やはり惹きつけられてしまう。
事前予習なしで観ても斬新に見えるショットはいくつもあり、これが1941年の作品だとは驚き。オーソン・ウェルズ自身、当時映画界のことをよく知らなかったという理由でこのように斬新な発想を実際に形にすることができたみたいだが、これは色んな場面にも適用できる教訓だなと(アカデミー賞を取れていないなど代償は大きいが…)。




メモ

・冒頭のトリッキーなショットの連続はなに?

・オペラ歌手の妻の話題になった時に流れる「タンホイザー」

・枠物語か

・ケーンと妻の食事は一瞬挿入される電車?が走る様子を境にして、場面はそのままに時間が進む。面白い。

・場面転換の手法が面白い。影を巧みに活かして、前後のシーンを繋げている(場面転換の直前に薄ら影を出し、転換のタイミングでその影が徐々に明るくなる)



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<解説動画で知った情報>
・ネオンライトを潜り抜ける
→機材が大きく本来は不可能だが、上下の間を一瞬空けることで実現
・ローアングル。機材が重いので容易く動かせず穴を掘って撮影
・ケーンが雪で遊ぶところのパンフォーカス
・食事のシーンは切り替えによって10年ごとに時間が進み、二人の距離感も遠くなっている。
→「仁義なき戦い」で積極的に活用
・「ソーシャル・ネットワーク」は本作のインターネット版
・フラッシュバックの手法
→「生きる」
・トランプが好きな映画。金と名誉を得ても幸せになれないという点でケーンと共通。
・Rosebud
→『薔薇物語』咲いた薔薇ではなく、閉じている薔薇を求める。今一歩で掴めず、掴んでしまったら不幸になる。

参照
https://youtu.be/J6lmwG4cdnQ?si=yXw_LSUcIe9W46xV

https://youtu.be/BQeCgUiBKus?si=4R0yaQxfEZnivBEQ
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