愛されたいが愛されたことが無い故に愛しかたを知らない。
結果自分自身しか愛せず自身を理解してくれる者は最期まで現れなかった。
ケーンの死後、ケーンについて取材している記者ですら結局彼を理解すること…
このレビューはネタバレを含みます
どういう撮影技法がこの映画で初めて使われたのかということを理解してからもう一度見ると、その凄さに驚く。CGもない時代にどのようにして撮影したのかがとてもきになる。
この映画のキーワードである薔薇のつ…
このレビューはネタバレを含みます
一人一人の回送を交えつつ、世界に大きな影響を与えたケーン氏を、新聞王の人生になぞらえて描いている。
いくら大きな富を築いたからといって、人として豊かになりきれなかったために、孤独な最期を遂げた虚しさ…
アメリカ映画ベスト100の第1位に選ばれた『市民ケーン』は現在でも市民権を得ているのか?
というくだらない冗談を考えつつ本作を観ていた。アカデミー賞にも9部門ノミネートされているし(妨害にあって受…
凡人としての解釈
三国志の時代に、魏の楊修という人がいました。
彼は主君の曹操が何気なく使った「鶏肋」という言葉を、ただ一人軍の撤退と解釈します。
最終的に軍は撤退しましたが、楊修は処刑されてし…
このレビューはネタバレを含みます
ーバラのつぼみー
記者に全てを得て、全てを失った人物と言われていましたが、唯一「欲して得て、最後まで失わなかった物」があの遺言の言葉が刻まれたソリだったのではないでしょうか。そしてそれは、最も幸せ…