オレゴン州
ストライキを決めた林業組合と、組合の決定に従わずに木を切り出荷し続ける「アカ嫌いのタカ派的」林業一家の徐々にボルテージが上がる敵対関係。
プレッシャーをかけ続ける組合員たちが経済的苦境に陥り、頑なな林業一家に仕事を止めるよう哀訴するまで至るがそれでも止めようとはしない。
そして起こってしまった第一の悲劇が第二、第三の悲劇を呼び込む・・・
なんて書き方をすると重苦しい社会派ドラマみたいだが、アメリカンニューシネマ的などこかひょうひょうとした雰囲気が充満していて、悲劇場面では深刻さに身につまされながらも（特にある水死場面）、「これも人生の一部」というような達観した気分さえ生じてくるのは不思議な感覚だった。
そして何重にも悲劇が重なった最後が、大逆転の痛快劇として締めくくられたことに、こちらも微笑みの気分へと変えさせられてしまったのはお見事と言っていいように思われる。
キャストのヘンリーフォンダ、そして監督も兼ねたポールニューマンが頑固一徹の林業職人を説得力ある形で演じてくれたというのも大きいし、全構成と映像・音楽がそつなくまとまっていたとも思う。
要はなかなか満足できたということですね。笑
感謝
