ゴン吉

シン・レッド・ラインのゴン吉のレビュー・感想・評価

シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)
4.0
太平洋戦争におけるガダルカナル島の戦闘を個々の米軍兵士の視点で描いた戦争ドラマ。  

功績を最優先する司令官、部下に気遣い命令に異を唱えて解任される大尉、志願して最前線で戦果を挙げる兵士、祖国の妻が不倫して離婚の申し出の手紙を受け取った下級兵など兵士一人一人に焦点を当て、それぞれの事情や立場が淡々と描かれている。
美しい南国を舞台に生死をかけた人間模様が繰り広げられ、エンタメ性は低いが、奥の深い詩的な作品。
戦争とは無縁の海岸でのどかに遊ぶ現地の母子たちのシーンで始まり、何事もなかったように海岸に流れ着いて芽を出したヤシの実で終わる。   

第49回 ベルリン国際映画祭にて金熊賞を受賞(1999年)
ゴン吉

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