オーウェン

シン・レッド・ラインのオーウェンのレビュー・感想・評価

シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)
3.4
何気ないシーンがやけに記憶に残ったがこれはなぜか。
思うにこの映画戦闘シーンも多数あるが、まるで戦争全てを否定しているかのようなマリックの自然の映像こそが主張したいものであると。

終盤のシーンで兵士たちの変わりはいくらでもおり、物と同じ程度しか考えられておらず、人間としての尊厳などないに等しいと思わせる。
時代を如実に表すこの描写は物語の深くまで入り込んだりしないが、確実に戦争の一部。

オールスターキャストが集合したが各人出番が少ないせいで、誰にも感情移入出来なかったのは辛い。
ただその中でニック・ノルティの狂気に満ちた役柄。
現実には受け入れたくないが、このような人物こそ戦争の真実であると思う。
オーウェン

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