tommy

日本春歌考のtommyのレビュー・感想・評価

日本春歌考(1967年製作の映画)
2.5
その時代の人じゃないとパッとわからないネタ満載で、露悪趣味を満載にしたニューウェーブな映画という感想。
まさに『日本の』サブカルというか。

露悪趣味が基本得意でないので苦手作品。

こういった押し付けアートには乗りたくないのだが、冒頭の劇画調眉毛なおじさん顔高校生らがかます、男のタバコ3本吸いは笑える。

あとはフォークソングサークルのイベントか何かと思ったらどうやらプロテストソング集会だったのだが、そこで歌われるいわゆる洋楽と、この主人公たちがはまって歌いまくる、いわゆる日本的な節回しの春歌。
洋楽の歌詞の意味は調べないとわからないし、そう言った意味で春歌かどうかは私にとってはどうでもよくて、
それよりフォークな彼らの歌う曲に比べて、明らかに全くもって垢抜けない、ホイホイ言ってる言葉遊びな春歌がどうにも前時代過ぎて、なんだこれと。

前の世代とのはっきりとした分かれ目を感じるとともに、気持ち悪さを感じる。

妄想のなかでお前を犯したというお前は何をアピールしたいのだ!
気持ち悪過ぎるぞ!
ただの子供なのか?
果たしてこれは青春なのか。

好きな作品ではないが、強烈な印象が残るのは確か。
パンクの衝撃はこんな感じだったのかも(パンクは好き)
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