トノモトショウ

日本春歌考のトノモトショウのレビュー・感想・評価

日本春歌考(1967年製作の映画)
3.0
若者の抑圧を「春歌」の一本軸で描き切ろうとする無茶なアイデアは、ノンポリ学生が妄想の中で女を犯す行為によって、どこか政治性を帯びていく。虚無感に満ちたカメラや俳優の演技は、あらゆるものが対立するこの時代の空気そのものを批評するかのようだ。