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ディスクロージャーのtoriのレビュー・感想・評価

ディスクロージャー(1994年製作の映画)
3.9
元カノのデビー・ムーアが上司となり赴任して来て一緒に仕事する事になった主人公マイケル・ダグラス
デビーは立場を利用し関係を迫るがマイケルは断固として(?)拒否
その腹いせにデビーは自傷で証拠を作った上で性的暴行を受けたとマイケルを訴える 
女性が男性をセクハラするという通念はないから証拠を捏造された
マイケルが冤罪を晴らすチャンスは普通ゼロ
しかしそこは映画の良いところ 思いもよらず潔白を証明する証拠が現れ
間一髪で危機を免れる

自分に当てはめて見ると:
女性上司との泊りがけの出張
仕事も終わり彼女は飲みながら、昇給や昇進を仄めかしすり寄ってくる
30歳の独身で出世や野心に燃える過去の自分ならどうしたか?
パターン① 迷わず誘いに乗り昇給、昇進を手に入れめでたしめでたし
パターン② 拒否するが上司は腹いせにセクハラを受けたと社長に直訴
その上司が吉田沙保里でない限り組み敷かれそうになったと誰も信じてくれないからクビになるだけでなく運が悪ければ前科者として将来を失う

状況を単純化したが実際は自由恋愛、セクハラ、どちらとも言えないグレーな関係の線引は難しい
この映画でもそれらしいシーンがあるのだがかつて気合を入れるために「ケツをぶっ叩く」という表現が普通に使われたが今なら立派なセクハラ・パワハラ 時代とともに基準も変化するから何をするにも注意が必要

これらはさて置いて、物語は当時物珍しかったVRを使ったゲーム開発
主人公を救うべくメールでアドバイスをくれた「友」と名乗る人物は誰かという謎解きもあり普通に面白い
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