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フォーン・ブースのNoAceJustYouのネタバレレビュー・内容・結末

フォーン・ブース(2002年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます


2021/9/5鑑賞。78点。

〈見所〉
・コーラー役のキーファー・サザーランドは別撮り。直接コリン・ファレルとは話していない。
・画面分割の演出やリアルタイム進行の演出は、まるでドラマ【24】。サザーランドへのオマージュか?
・企画段階でマイケル・ベイが本作に関心を示した。ベイは、ファレル演じるスチュが電話ボックスを脱出して自力で事件を解決する方針にしたかったらしい。
・本作の脚本家ラリー・コーエンは、かつて本作のプロットをアルフレッド・ヒッチコックに渡した。その時には「脅されて電話ボックスに閉じ込められる男」というプロットで、狙撃手の要素はなかった。そのため、ヒッチコックは「男が電話ボックスを出られなくなるほどビビることがあるのか?」と疑問を持って映像化には至らなかった。
・ファレルが、終盤の告白シーンで流す涙は演技じゃない。当時、精神的に不安定だった彼は撮影の中で感情が爆発したらしい。
・メイン俳優は豪華だけど、それ以外でもヴァニラ・アイスもどきの白人ラッパー役にベン・フォスター、売れない俳優役にジャレッド・レトの配役。ちなみにレトは出演シーン全カットの仕打ち。

〈あらすじ・ネタバレあり〉
2000年代前半のニューヨーク、マンハッタン。
ショウビズ界の自称大物宣伝マン・スチュ(演. コリン・ファレル)。
53丁目と8番街にある公衆電話ボックスで、新人女優・パム(演. ケイティ・ホームズ)をモノにしようと電話をかける。
そこに、宅配ピザが届けられるが、スチュはうざがって受け取りを拒み、宅配員に金を渡して消えてもらう。

今度は公衆電話が鳴り、スチュは電話を取る。
電話の人物・コーラー(演. キーファー・サザーランド)はスチュのことを調べ尽くしており、「妻がいる身なのに不倫をしているだろ。そのことを妻・ケリー(演. ラダ・ミッチェル)とパムに直接謝罪しろ」と脅してくる。

コーラーは、「高性能ライフルで君に照準を合わせている。つい先日、ドイツのポルノ王とウォール街の詐欺師を暗殺した。電話を切れば殺す。真実を告白しろ」と強要。
スチュは、電話ボックスを縄張りにする売春婦たちとポン引き・レオンに絡まれる。レオンに殺されかけたスチュは、「助けが必要か?」と問いかけるコーラーにイエスと答える。
直後、レオンはコーラーに狙撃されて死亡。

売春婦たちが、「電話ボックスの男が銃を持ってる。レオンを殺した」と騒ぎ立てたため、スチュはレオン殺しの犯人にされる。
電話を切ることができないスチュは、側からみれば電話ボックスに立て篭もる殺人犯。

やがて、この一件の交渉人として警部・レイミー(演. フォレスト・ウィテカー)が到着。
スチュと話した時に感じた違和感やレーザーポインターの存在に気づき、【通話相手に脅されて、スチュが電話ボックスに立て篭っている】と見抜く。
騒動を聞きつけたケリーとパムもやってくる。
2人が揃うと、コーラーは「ケリーかパム、どちらか片方を殺してやるから選べ。そうすれば助けてやる」と提案。
スチュは提案を拒み、電話ボックスを飛び出る。ケリーとパムには浮気をしようとしたこと、助手・アダムには無給でこき使ったことを謝罪し、これまで騙してきたたくさんの人々にすまなかったと叫ぶ。

警察はコーラーが実弾を発砲する前にゴム弾でスチュを撃ち、制圧。

実は警察は、コーラーが事件を起こす直前、パムと話していたことを突き止めていた。その時の通話記録から、バークレー・ホテルの604号室にいることがわかり、警察が突入していたのだ。
犯人はピザの配達員で、逮捕直前に自殺した。
※実際は、コーラーがピザの配達員を殺害した後、自身の罪を着せた。

保護されたスチュは、救急車の中で少しずつ意識を失っていく。そこに、コーラーが姿を表す。「別れを言わないで電話を切ったな。君の誠実さが続くことを願うよ」と言葉を残し去っていく。
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年に1回は見たくなる最強ポップコーン・ムービー。日曜の昼にテレ東でやってたら昼寝しないでちゃんと見るレベル。
コーラーの声が小山力也だったら95点だった。どっかのテレビ局で再録してください。
フィルマークスの出演者欄で、思いっきりコーラーの正体を記載してるのは…まあ許そう
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