まぐ

フォーン・ブースのまぐのネタバレレビュー・内容・結末

フォーン・ブース(2002年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

81分という短めの尺に濃縮されたサスペンス…面白かったです!

電話ボックスに閉じ込められるというアイデア自体かなり面白いけれど、本当に一本分それで話持つかな…と疑った気持ちで見始めたのですが、まさか外を使ってくるとは…冒頭、電話ボックスがあんなに人目につく場所にある時点で予想を完全に裏切られました。
ソリッドスリラーに多い「密室の中で主人公らがアクションを起こす」パターンではなく、最近見た新感染の「密室自体が動く」パターンでもなく、「密室の外が動く」パターンで話を展開し、ダレることなく見せ切ることに拍手。主人公が問題解決のために自ら動くシーンがあんなに少ないのにここまで面白く見せられるのは凄い!
段々外の人のヘイトが溜まり状況が悪化していく前半も、絶望しかない中でステュがなんとか大事な人を救おうと努力する後半も面白かったです!


最初の歌の歌詞にあったように、狙撃犯は神のような存在になりたいのではないかと思いました。よくよく考えればこの男がステュに懺悔させた罪(人を騙すこと、傲慢であること)と同じ罪をこの狙撃犯は犯しているわけです(ステュを騙し、頼まれてもいないのにステュに裁きを下す)。
傲慢な男よ、映画を面白くしてくれてありがとう。
まぐ

まぐ