針鼠

アイ,ロボットの針鼠のネタバレレビュー・内容・結末

アイ,ロボット(2004年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

2023/11/01 amazon prime 49/2023 ★★★☆☆☆ 映画と同タイトルのアイザック・アシモフの『われはロボット』←早川版・『わたしはロボット』←創元版ではなくて、同じアシモフの作品でも『鋼鉄都市』の方が原作なのであろうと思うのだけど、原型をほぼ留めぬところにまで原作を改変しまくってる。ロボット三原則しか残っていないと言っても決して過言ではないのじゃないかな?

原作では主人公の刑事の名前もスプーナーじゃなくてベイリーだし、ロボットの名前もサニーじゃなくてダニエルだし、ダニエルはロボットであるか人であるか、ベイリーには見分けが付かなかったほどに人間そっくりの外見だしね。ストーリーも全然違うし。

アシモフが草場の陰で泣いているんじゃないかしらん。とはいえアシモフ自身も、第一原則について「人類を守る」ということと「人間を守る」ということのあいだにある矛盾について、のちの作品(『鋼鉄都市』の直接の続編『裸の太陽』ではない)でダニエルにいろいろと考察させてはいるのだけれど。
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