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シルクのodyssのレビュー・感想・評価

シルク(2007年製作の映画)
3.0
【期待したほどではなかった】

日仏英伊加合作。フランソワ・ジラール監督作品。 

19世紀、フランスで美しい妻(キーラ・ナイトレイ)と幸せに暮らす青年(マイケル・ビット)が、絹の良質な蚕卵を求めて日本に旅し、そこで不思議な女性(芦名星)と出会う様を描いている。

期待して見たのだが、やや失望した。当時のヨーロッパ人からみたオリエンタリズムの味付け濃厚な日本と、そこでの主人公の体験に重きを置いて展開するのかと思いきや、その部分は案外軽く、しかし他方で青年と若妻の愛情が濃厚に描かれているのかというとそうでもないのである。 

そのせいで、最後にちょっとした仕掛けがあるのだけれど、不発に終わっている。フランス在住日本女性役の中谷美紀も含めて、出てくる女優はみな美しいが、映画としての出来はイマイチ。残念。

(以上は15年前に書いたレビューです。その後、芦名星さんが亡くなったのが痛ましい。ご冥福をお祈り申し上げます。)
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