トムヤムくん

SAYURIのトムヤムくんのレビュー・感想・評価

SAYURI(2005年製作の映画)
3.4
昭和初期の京都祇園。少女・千代は過酷な下積みに乗り越えて、一人前の芸者「さゆり」へと成長していく。

『シカゴ』のロブ・マーシャルが監督というだけあって、美術や衣装はもちろん素晴らしい。ただ日本人としてはリサーチ不足を感じざるを得ない部分が多く、世界観こそ多少日本っぽくないのは許容できても、芸者の踊りがあまりにも「ダンス」すぎて、おいおいおいとなってしまった。芸者の映画なのだからそこはしっかりしてほしい。

ストーリー自体は可もなく不可もなくという感じで、一人の女性の成長物語と第二次世界大戦に揺れる日本という時代設定がよく効いていた。映像美も楽しめるし、最後までに飽きることはなかった。