りえあおき

殺しが静かにやって来るのりえあおきのレビュー・感想・評価

殺しが静かにやって来る(1968年製作の映画)
3.3
凄かった。
ジャン=ルイ・トランティニャンに最近はまってるので出演作を見つけたら観る。

トランティニャン×クラウス・キンスキーのマカロニウエスタン。そんなの観るしかない。

マカロニはえぐいときいて、今まで逃げ廻ってたけど今回は勇気を出して。有名作なんですね…マカロニ初心者で全然知らなかった。(本編は怖いけど以外と大丈夫だった)

引きの絵がとにかく美しい。
そしてやっぱりトランティニャン。

ガンマンなんて一番ハマらなそうなのに 実存感がある。台詞もないのに。目がいい。立っててもいいし馬に乗っててもいい。この人が映ると"映画"になる。マジック。

彼の仏頂面が続くと 一瞬でも笑った時に至福が訪れる。スターだなー。

ずっと雪原なのも凄い。
七人の侍の土砂降り、黒澤明の用心棒(西部劇を侍に置き換え)が確か64年。殺しが静かに(雪原に置き換え)は68年公開。70年になるとエル・トポ(砂漠に置き換え)公開。など知ってる範囲だけで雑に並べても 変遷が面白い。

ちなみに喋らん男のフィルムノワール"サムライ"の公開は67年だった。各国の制作者の切磋琢磨を想像すると楽しい。人間狩り、は 銀河鉄道999 を思い出した。

エンディングはトランティニャンの主張が採用されたとウィキペディアで。信頼できる男!

memo
https://twitter.com/ks_kkhini/status/1781602546559443203?t=MD3_EeUmm3yCHFcN3oL8JQ&s=19

https://twitter.com/SOULCLAP69/status/1782598660343382404?t=N8qteeT4HzrCZnCTdBjLgQ&s=19

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%AE%BA%E3%81%97%E3%81%8C%E9%9D%99%E3%81%8B%E3%81%AB%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%A6%E6%9D%A5%E3%82%8B