このレビューはネタバレを含みます
世の中には子供でいることが許されない子供がたくさんいます。
この主人公ポールもその一人。10歳にして大人。
置かれている環境がそうさせた。
ジャンキーの母親。シングルマザー。母のまわりにはジャンキーと売人しかいない。
ポールを取り巻く大人たちは、亡くなった父方のおじいちゃんおばあちゃんを除けばみんな薬がらみの人間だ。
ポールは「母親を更正させたいしっかりしたピュアな子供」ではない。 そんな甘くない。
母親は立ち直ったけど、またいつやるかわからない。売人レニーも捕まったけど、すぐでてくるだろう。
ルイーズなんて、薬もらうために娼婦をしてる。子供ができては取り上げられることをまだ繰り返すだろう。
そんなルイーズともポールの交流は続くだろう。
ポールが抜け出して走ったり自転車に乗ったりしてる時の映像と音楽が気に入った。