あのクエンティン・タランティーノが愛してやまないB級ガールズ・アクション。
鈴木則文監督の東映作品『女番長(スケバン)ブルース』や和田アキ子主演の『女番長・野良猫ロック』辺りの【不良性感度】が好きな方には堪らない味わい。
フォーマット自体は完全に『リオ・ブラボー』のような【組織】対【組織】との抗争であり実に単純明快。勧善懲悪の極み。前半こそコメディタッチだが、後半からシリアスになっていく。ジャック・ヒルらしい切れ味抜群の画作りには瞠目する。
アメリカン・ニューシネマの隠れた逸品とも言うべきカルト作で、この頃の豪快な【70年代アメリカっぽさ】が何とも愛しい。