Hideko

愛人 ラマン/恋人・ラマンのHidekoのレビュー・感想・評価

2.5
原題: L'amant
英題: The Lover

2022年 MyFFF出品作品。

うーむ、本作、タイトルとジャケットだけはよく知っていて、いつか観ようと楽しみにしていたのですが…。今の私には刺さるものが無かったようです、残念ながら。もう少し歳を重ねたら分かるようになるのかしら…?

セックスシーンもフランス人少女が若くてあまりにあどけなさが残っていた為か、どこか児童虐待のように見えてしまいました。頭では、中国人青年が無理強いしたのではなく少女から誘い、彼はあくまでも紳士的態度を取っていると理解しようとするのですが、どこか嫌悪感さえ持ってしまい…。普段はこういうシーンはレイプ以外は当人同士が愛し合っていなくても、そしてジェンダー関係なく殆ど全ての作品で受容できるのですが。というより美しいと感じることの方が多いですね。

本作、大好きなメルヴィル・プポーが弟役として出演していたのでその分スコアを0.5プラス。Credit Titlesに彼の名前を発見したため、本人と認識できたのであって、そうでなければ分からないくらいでしたが。彼の泣く顔を見て、改めて、なんて美しいのかと、そんなところに感動した次第です。

リネンのシンプルなシルエットが美しいワンピースに三つ編み、カンカン帽に黒い靴のジェーン・マーチが船のデッキのところで足を引っ掛けて立っているあのポーズは深く印象に残りました。

1984年に出版されたマルグリット・デュラスの自伝的小説が原作で世界的ベストセラーとなったそうですが、小説を読むべきだと強く思いました。その後本作を再鑑賞してみてどう感じるか。


『愛人ラマン』(河出文庫)購入しました!
間もなくmyFFF 2022(マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル)が始まるのでフェスティバル中になんとか読破し、映画を再鑑賞したいと思います。楽しみです。
Hideko

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