のんchan

愛人 ラマン/恋人・ラマンののんchanのレビュー・感想・評価

4.5
ジャン=ジャック・アノー監督作品鑑賞3本目。

原作者マルグリット・デュラスの世界的ベストセラーになった自伝的小説の映画化。

まずデュラスはつくづくフランス人女性だな〜と感じずにいられない。
この話は17歳の女子高生だった時に32歳の中国人青年と出会い、一瞬にして心ときめかせ身体の関係に目覚めていく話だが、鑑賞後に調べたら、デュラスは66歳の時に28歳の青年と恋人関係にあったと言うのを知り驚くしかなかった😵

先に横道に逸れてしまったが、久しぶりにドキュンとした💓
もうすっかり忘れかけていた感情を揺さぶられた。心がさざめくなんて思いも寄らなかったのでなんか嬉しいかも😁


1929年、フランス領インドシナ(サイゴン)が舞台。
小学校の教師をしている母親と2人の兄のいる少女は女子高の寮暮らし。夏休みの帰省から寮へ戻る船で華僑の中国人青年から声を掛けられる。青年はフランス暮らしで親の財産で暮らせる身分。運転手付きの車で寮まで送ってもらう中で、手が触れ握り合った途端、気持ちが強く惹き寄せられ俄かに愛人関係になっていく。
処女を許したのは最初は興味本位でしかなかったものの、優しく紳士的な深い愛情で大切にしてくれる青年に本物の愛を知ることになる。しかし青年には許婚が決まっていた。
何十年の時が経ち、フランスで作家になって暮らしている時に1本の電話が入る。
その控えめながらも懐かしい声、そして語られた言葉は...堪らない❤️


ジェーン・マーチはおさげ髪を結び、口紅の塗り方がお稚児さんのようだったり、ノースリーブワンピースの下は薄く脇毛が生えてたりしているのに、男物のハットを被ったりするアンバランスさ。初々しく透き通るような肌、小娘そのものの乳首、しなやかな肢体はバンビのよう。

片やレオン・カーフェイは一重のアジア顔そのもの。精悍な身体で真摯に愛するその愛撫は丁寧でいやらしさがなく美しい。


退廃的でエキゾチックなサイゴンの情景、官能美の映像、ショパンのピアノ曲🎹

ナレーションはジャンヌ・モロー
淡々と語る低めの声がマッチする。

泣き虫の次男がメルヴィル・プポーだったとは...痩せていて分からなかった。
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