アイラ・レヴィンの原作は名作。さすがにあの作品の叙述トリックは映像化は無理だろうと思っていましたが、予想通り、犯人の正体は最初から明かされていて興味半減。原作では被害者に遺書を書かせるトリックも印象的でしたが、あれもなかったなぁ。
ミステリの要素が無くなった分、野望に燃える悪人を主人公にしたピカレスク作品となり、まぁそれはそれで魅力はあります。彼に騙されてしまうヒロイン(ショーン・ヤングかわいい!)が、徐々に彼の正体に気づいていくわけですが、彼のずさんさと偶然に恵まれただけであり、最後は拍子抜けです。