ひとつひとつ出来事としては決して落ち着いたもんじゃないのに、振り返るとすごく穏やかな時間の中にいたみたいにすとんと受け入れられるのが魅力的(7割くらい音楽のおかげかもしれない)。思い出すと優しい風が…
>>続きを読む創作にまつわる秘密が開陳されている雰囲気だけは充満しているも、開陳するスタイルが霧を掴むほどに手応えがない。
手応えのなさ、湿り気を触知するような感覚でしか、真実や愛には抵触できないのだと言い切る…
[メンヘラルドワイヤン最高] 100点
アマルリック、バリバール、ルドワイヤン、クリュゼという豪華過ぎるメンバーのアンサンブルということで、どこか『ブロークバック・マウンテン』の孕んでいた潜在的豪…
アサイヤス、トップ級作品。
季節が変わり人も関係性も変わっていく。
小説的映画。
定住しない大人たち、何かを掴み手に入れて奪われる。
人生の面白さ。
良い小説を読んだ時に思う、誰かを思い浮かべてしま…
人生ベスト級にベストな映画に出会ってしまった
あまりの素晴らしさにラストシーンを思い返しては思い出し泣きしている。
誰かを喪失して哀しみ、誰かと出会い愛しあい喜ぶ。居場所を手放して手に入れて、また手…
大傑作。
別れ続ける映画だ。
しかし、たとえ別れたとしても、その人といた時間は通奏低温として生き続けている。
だから、ラスト、マチュー・アマルリックは、颯爽と歩く少女の姿に死別した小説家の面影を見…
アートと小説と男と女とワンコがこの1本の映画内で荒々しくも繊細に呼吸している奇跡。歳を重ねてもなお青春の渦中にある彼等ではあるが、いずれその出口を跨ぐ瞬間はやってくる。移ろう時と場所の中で、各々が不…
>>続きを読む日常に潜む在と不在。
不在となった人のかわりに、物は残っていく。
その物に宿る在を慈しむようなエモエモな作品。
今回も時折イマジナリーラインを越えてきて、でも不自然ではなくて、頻繁にディゾルブで落ち…